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2009年09月25日

カリュウムの保持

Aldactoneによって正常なカリュウムの排出が妨げられると、カリュウムを多く含む食品を摂っていた場合、血中にカリュウムが貯まり
高カリュウム症という危険な状態が起こる可能性がある。

カリュウムの栄養補助食品を摂っていると状況はさらに悪い。
カリュウムは多すぎても少なすぎても危険なのである。

ところが間違った情報を信じてカリュウムの栄養補助食品を飲みつつAldactone等のカリュウム保持性利尿剤を使っているボディービルダーが多い。

利尿剤はカリュウムを排出するという聞きかじりの知識に踊らされているわけである。
カリュウム保持性の利尿剤は全く逆に働いている。

この誤解が致命的な結果をもたらす危険もある。
特に、本人のきずいていない腎臓疾患がある場合は恐ろしい。

スピロノラクトンのサイアザイドのカリュウム保持作用を持つ薬物との複合製剤もある。
スピロノラクトンのカリュウム保持作用は妨げられるので、カリュウムの栄養補助食品を摂る必要は無い。

そういった薬剤の代表例がAldactazideである。
スピロノラクトンは主にアルドステロンの過剰分泌(高アルドステロン)の治療薬として使われている。

ところが、このスピロノラクトンが乳房の女性化、つまり男性の乳房を女性のように発達させる作用を
持つことにボディービルダーは全くきずかないのだろうか。

これは、スピロノラクトンの構造が女性ホルモンのプロゲステロンに類似している為である。
Nolvadex(商品名)等の薬を飲んだからといってこの作用が抑えられる訳ではない。

この薬剤が抑制するのはエストロゲンである。
カリュウム保持性利尿剤の中でもトムアムテレン・アミロリド等はアルデステロンをブロック
するのではなくサイアザイド系の薬品と同じような形で作用する。

カリュウムを保持するという点だけが異なるだけである。
カリュウム保持作用があるのでこういった薬物は殆ど常にサイアザイド等の強力な
利尿剤と組み合わせて用いられる。

しかし、その上にカリュウムの栄養補助食品を使用していれば前述したようなカリュウム量の
増加を引き起こす危険は否定しがたい。





カリュウムの保持

6pac


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Posted by 6pac at 14:00 │代謝