2012年10月19日
機械のように精密な「身体」The Human Machine31
機械のように精密な「身体」
The Human Machine
:心拍数
心臓の健康を示す第2の要因は心拍数である。
コンディションの良い心臓は大きさも強さも増しているため
1回の搏動で押し出せる血液の量が多く、したがってゆっくり
打っても支障がない。偉大な長距離選手のほとんどは心拍数が
少ない。休息時の1分あたりの心拍数が32という選手もいる
ぐらいである。フットボール選手、短距離選手、ウエイトリフ
ター等無酸素性のスポーツ選手のコンディションが非常に良い
選手も平均的な人よりは休息時の心拍数がはるかに少ない。
平均的な若いオフィスワーカーの心拍数は75~80程度である。
このブログを閲覧している皆様の心拍数はどうでしょう?
時計を前にして座り、静かに5分間過ごしたあと1分間脈を
測ってみよう。80以上あった場合コンディションが良くない証拠
である。まず、その椅子から立ち上がって、トレーニングを始めよう
毎日、20.000~30.000回も多く脈を打つことを心臓を強いているわけ
だからレーニングをすればいくらかでも減らす事はできる。
これは誰にでもできることである。
ある、デスクワークばかりの男性35歳から55歳の被験者を
6ヶ月の定期的なトレーニングプログラムを実施したら、その
結果、休即時の心拍数が10も減ったのである。
以上はいずれも休息時の心拍数の話しである。しかしトレーニング
には、休即時の心拍数と同様に重要な最高心拍数を減じる効果も
ある。健康な心臓の1分間あたりの最高心拍数は190以下で
しかも酷使されているという感じがない。
いっぽうコンディションの悪い心臓の場合は最高心拍数が220を
超える事もあり、疲労困憊に至る。
220以上といえば危険が生じる可能性のある多さである。
トレッドミル・テストでは、コンディションの良好な心臓が文字通り
2倍の仕事をこなせること、2倍速く走れる事、あるいは2倍の距離
を走れる事。しかもコンディションの悪い人より少ない心拍数で
こうした成績を上げられる事が証明されている。
抜群のコンディションの運動選手の中には長距離選手のようにトレッド
ミルで疲労困憊するまで走っても1分当りの心拍数が165~170を
決して超えない者もいる。
そこで心拍数が少ない事の持つ意味だが、心臓は休息時に省エネが出来る
(1日当り15.000回は減らせる)身体を動かしている時には自然に保護
機能が働くようになっているため、速く打ちすぎて苦しくなったり故障
が起きたりする事がない。
最後にトレーニングをしていると心臓のコンディションが出来て、最大
心拍数が減るだけでなく、疲労を感じ始める前に最大心拍数に近い脈拍
を維持できる時間も長くなる。
もうひとつ、運動とは何の関係もない心拍数がある。
「予期心拍数」「緊張心拍数」と呼ばれるものである。
感情的な心拍数と考えるとよいかもしれない。
真夜中に突然電話がなったりすると自身の心臓がドキドキしたりする。
又は、昇進試験を受けてそろそろ合格発表があるが「結果」を考える
だけで胸が高鳴る。いずれも心臓に影響を与えるものだが、しかし
そうした影響もトレーニングで軽減できるのだ。
次に続く!心拍数2
今日の動画です!
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Posted by 6pac at 22:35
│心拍数